1960年代頃まではこうした慣例が守られていたが、それ以降は、古生物名は専門家の間でも
学名をそのままカタカナ表記して用いるようになり、いちいち和名を付ける事がなくなった。そのため和名の使用に混乱が起き、湯桶読みの名称が広まった。同様の例がブロントサウルス(
アパトサウルス)にも見られ、かつては「らいりゅう(雷竜)」と読まれていたが、その後「かみなりりゅう」という湯桶読みが圧倒的となった。
未だ首長竜については多くの謎がある。その筆頭格が
繁殖で、「首長竜は
陸に上がって産
卵したか」と言うものである。
肺呼吸をする海棲爬虫類が卵を産む場合には、
ウミガメやエラブウミヘビ科の
ウミヘビのように陸に上がらなければならず、そうでなければ海面で
幼体を産む必要がある。首長竜の
骨格構造では陸に上がる事は不可能と言う見解があるが、反論として陸に上がる事は可能だったとする説もあり、賛否は分かれている。
魚竜の場合、
胎児を持つ
化石や
出産中に死亡した化石が発見されており、最初から予想されていた
胎生であることは既に証明されているが、首長竜の場合は卵の化石はもとより、魚竜のように胎児を持つ化石や出産中の化石も未発見である。もとより首長竜の骨格構造ならびに生態自体が未解明の部分が多いため、結論は未だに出せない状況にあるが、現在では首長竜は胎生もしくは
卵胎生であり、陸に上がって産卵する事は無かったと言う説が有力になりつつある。