水理学 wikipedia|無料辞書
水理学(すいりがく、)とは、水の流れに関する力学を研究する学問である。水力学とほぼ同じ学問であるが、で述べるように、歴史的・伝統的、その他の理由により両者は区別される。
◆ 概要
古代
四大文明が全て
河川に沿って誕生・発展したように、古来から水と人間の生活は密接な関係を持っており
[禰津『水理学・流体力学』、p.2。]、その中で「水理学」は特に水の物理的挙動(流れ)を対象とした学問であり、
河川工学、
海岸工学、
水道工学、
水資源工学、
農業工学、
防災工学などの基礎となっている
[禰津・冨永『水理学』、p.i。]。
流体力学の一分野である「
水力学」(すいりきがく、)も同じく水の流れを研究する学問である
。しかしの項で述べるとおり、流体力学は18世紀に誕生した学問であるが、水理学は水力学(流体力学)が誕生する前から存在しているため、現在では歴史的・伝統的に区別される風潮がある
[禰津『水理学・流体力学』、p.18。]。
その他、水理学と水力学・流体力学では
エネルギー逸散率の取り扱いが異なる
[禰津『水理学・流体力学』、p.10。]。
また、「学問的に水理学は水力学の下位にある」と言われることもある。
一方、で述べるように、
ダニエル・ベルヌーイと
ヨハン・ベルヌーイは、『Hydrodynamica』(水力学)と『Hydraulics』(水理学)という本を1738年と1742年にそれぞれ出版しており、当時は水理学と水力学の区別がなかったと考えられる
。
◇ 学問体系
水理学の学問体系はおおむね以下のようになっている[禰津『水理学・流体力学』][禰津・冨永『水理学』][日下部・檀・湯城『水理学』][川合・和田・神田・鈴木『河川工学』]。
◇ 応用例
水理学は以下のような場所で現実へ応用されている。