水循環 wikipedia|無料辞書
水循環(みずじゅんかん、water cycle)とは、
太陽エネルギーを主因として引き起こされる、
地球における継続的な
水の循環のこと。
固相・
液相・
気相間で相互に状態を変化させながら、蒸発・降水・地表流・土壌への浸透などを経て、水は地球上を絶えず循環している。
水循環は
水文学的循環(hydrologic cycle)と呼ばれることもある。
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◆ 水循環
◇ 水循環のプロセス
: 蒸発とは、
地表部の
水が
水蒸気へと変化する現象のこと。蒸発の主となるエネルギー源は
太陽放射である。
植物における蒸発は
蒸散という。両者は密接に関係しているため、合わせて
蒸発散と呼ぶこともある。大気中に含まれる水の90%は蒸発によるもので、残りの10%は蒸散によるものである。
: 凝結とは、空気中の水蒸気が雲や
霧を形成しながら液体へと
相転移することを指す。
: 移流とは、その
相を問わず、大気中を水が
移動する現象のことを指す。移流によって、
海上で蒸発した水は
陸地まで移動する。
: 降水とは、
雨雲となった水が降り注ぐことである。降水現象は雨として生じることが最も多いが、
雪や
あられ、
みぞれ、
雹(ひょう)などの状態で降り注ぐこともある。
: 地表流とは、高低差にしたがって地表を流れる水のことである。
川などもこの地表流に該当する。地表を流れながら、水は
地中に
浸透し、
空気中に蒸発し、
湖沼や他の
リザーバー(後述)に貯えられ、そして
農工業に利用される。
: 昇華とは、
液体を経由せず、
固体 -
気体間で状態変化する現象である。
氷河では固体から気体への昇華が起こっている。また、気体から直接固体となる現象(
霜、
氷霧など)も含む。
: 雪解けに伴い、地表流が発生する。
: 地下流とは、地下の
帯水層における
地下水の流れのこと。地下流となった水は
湧水などのかたちで再び地表に戻るほか、最終的には海に
浸出する。地下流の流速は遅いため、大規模な帯水層の地下水にあっては、何千年にもわたって滞留することもある。
◆ リザーバー
水文学におけるリザーバーとは、水循環の過程で水が存在する各
空間を表す言葉である。水の最大のリザーバーは
海であり、地球上の水の約97%が存在する。次に大きなリザーバーは
氷冠や
氷河で、約2%の水が存在する。また、
生物の体内に存在する水の割合が最も小さい。