一般の昆虫は中胸と後胸に一対ずつ、計二対の翅を持つが、
ハエや
カは外見的には中胸の一対しか見られない。後胸の一対がごく小さな形に退化しているためである。よく見れば、その翅のあるべき位置にごく細くて小さな、棒状で先の膨らんだ形の器官があるのがわかる。これが平均棍で、飛翔中に前翅の羽ばたきと同じ速さで振動、詳しくは前翅を振り上げると平均棍が上がり、前翅を振り下げると平均棍が下がる。
役割は数説あり、かつては文字通り物理的にバランスを取るものと考えられていたため、英名ではbalancerと呼び、日本語名もこれに依ったものである。現在では否定され、英名は現在のものに変わった。日本語名はそのままである。