八甲田山は近くにある
十和田湖と同じく、
カルデラを有する火山群である。広い湿原のある
田代平近辺の窪地がカルデラの北半分に相当し、南半分はカルデラ形成後に噴火した八甲田大岳などの火山群が盛り上がっている。櫛ケ峯(1,517m)のある南八甲田は古い先カルデラ火山に相当する。カルデラを形成した巨大噴火は、調査されているだけで過去2回(65万年前と40万年前)発生した。南八甲田は2回目のカルデラ噴火の前に火山活動を終えている。北八甲田はカルデラ南半分を埋める形で16万年前から活動を始め、繰り返し噴火しながら多数の(余り大きくない)
成層火山を形成した。歴史時代の記録では
溶岩を流出するような大きな噴火は無いが、山群の所々から
火山ガスが噴気している。
1997年には訓練中の自衛隊員3名が窪地にたまっていた
火山ガスにより死亡する事故が発生している。
標高1,584mの
大岳のほかに、
田茂萢岳(たもやちだけ)、
赤倉岳、
小岳、
高田大岳などの山々がほとんど同じ高さで並んでいる。ロープウェイは田茂萢岳に設置されており、冬はスキー、積雪期以外ならハイキング気分で山歩きが楽しめる。秋には全山紅葉し見事な錦秋模様となる上、登山道沿いには
コケモモや
ガンコウランがたくさん実をつけており、目と舌の両方を楽しませてくれる。また、冬季には東北地方でも有数の豪雪と強い季節風によりアオモリトドマツに見事な
樹氷を楽しむことができる。加えて、山麓に散在する温泉群は、多様の泉質で味わい深い。
山系を構成する山々は北部より前嶽・
田茂萢岳(1,324m)・赤倉岳(1,548m)・井戸岳(1,550m)・
大岳 (1,585m) ・小岳 (1,478m) ・
高田大岳 (1,552m) ・雛岳 (1,240m) ・硫黄岳(八甲田) (1,360m)・石倉岳 (1,202m) ・
逆川岳 (1,183m) ・猿倉岳 (1,354m) ・駒ヶ峯 (1,416m) ・
櫛ヶ峯 (1,517m) ・乗鞍岳(八甲田) (1,450m) ・南部赤倉岳・等の山群である。