どんな哺乳類も本来子供を出産した後、数ヵ月から数年の哺乳期間だけ母体は乳を作り出す。人間の場合は子供に乳を与えている間、身体は受注生産で乳を作り出し、吸われる限り母乳を作り出す。ただし、出産直後でも哺乳をしていなければ数週間で乳は出て来なくなる。なお
タバコを吸っている女性は
脂肪に蓄えられた
ダイオキシンが母乳と一緒に排出される場合もあるので注意を要する。また、母親が
成人T細胞白血病(ATL)のキャリアである場合は、母乳に含まれる
リンパ球を通して乳児に
ウイルス感染する危険性が極めて高いので、自然状態での授乳は避けるべきであり、人工乳を使用するか、一定期間冷凍保存してリンパ球を不活性化させた母乳で養育することが望ましい。
本来は、哺乳類の母親が自分の子供に与えるものである。しかし、栄養豊富なため
人類が
家畜としていくつかの哺乳類を飼育し、その乳を食糧として使うようになった。乳を取っているだけではその家畜が死ぬことはなく、またその日に必要な分だけを取ることが出来る(その都度生成される)ので保存の役目にもなる。
なお、成長した動物が乳を摂食する習慣は一般的にはなく、人類においても比較的新しい習慣のため、乳を長期に渡って取っていないと腸内の
乳糖を分解する菌が減ってゆき、十分な消化ができなくなる。
成人で
牛乳を飲むと
下痢をする人がいるのはこのためである。程度がひどい場合は
乳糖不耐症と呼ぶ。
家畜から乳を連続して得るためには、いくつかの方法が取られる。牝牛が子供に乳を与えなくなった後も、乳を絞りなおかつ仔牛の張子を牝牛の前に置いておくなどの方法が取られている。