国名の
Franceは、11世紀の『
ローランの歌』においてまでは遡って存在が資料的に確認できるが、そこで意味されているFranceは
フランク王国のことである。一方で987年に始まるフランス王国le Royaume de Franceに、Franceという名前が用いられているが、これは後代がそのように名付けているのであってその時代にFranceという国名の存在を認定できるわけではない。また中世の
フランス王はREX FRANCUS と署名している。Franceは中世ヨーロッパに存在した
フランク王国に由来すると言われる。その証左に歴代フランス王の代数もフランク王国の王から数えている(
ルイ1世と
ルイ16世を参照)。作家の佐藤賢一は、
ヴェルダン条約でフランク王国が西フランク、中フランク、東フランクに三分割され、中フランクは消滅し東フランクは神聖ローマ皇帝を称したためフランク王を名乗るものは西フランク王のみとなり、フランクだけで西フランクを指すようになったと説明している
[佐藤賢一『カペー朝 フランス王朝史1』(2009年、講談社、講談社現代新書)]。
ドイツ語では直訳すればフランク王国となる(フランクライヒ)を未だにフランスの呼称として用いている。これと区別するためにドイツ語でフランク王国はである。
ギリシャ語では古代のこの地域の名称であった
ガリア()が使われている。