ヒドロ虫綱は、
刺胞動物門を構成する4つの綱のうちの1つである。特徴としては、その構造がもっとも単純であることが挙げられる。
クラゲ型と
ポリプ型の両段階を持ち、多くのものがその両者を含む世代交代を行なうが、例外も多い。形態等の多様なことも特徴となっている。クラゲ型においては4本の放射水管をもち、ポリプ型においては隔壁を全く持たない。その一方で刺胞についてはもっとも多くの型を持っている。
群体性
ヒドロ虫は典型的にはクラゲ世代とポリプ世代の両方のライフサイクルを持つ。個虫は基部と軸部を持ち、群体は栄養、生殖、攻撃など分業化した多数の個虫からなる。繁殖のためのポリプは生殖個虫(有鞘ヒドロ虫では
子嚢)といわれ、そこから有性生殖によるクラゲを産む。これらのクラゲが卵を産み、
受精卵を作る。受精卵は自由遊泳性の
プラヌラ幼生になり適当な基質に付着したり、触手を持つ自由遊泳性の
アクチヌラ幼生となりそのままクラゲやポリプに変態したりする。群体性ヒドロ虫には
管クラゲや
カイウミヒドラ、
オベリアクラゲ等の多数の種がある。