もともと
アフリカと
中近東に分布したが、食用にするため世界各地の河川に導入された。雑食性で淡水、
汽水の様々な環境に適応するが、冷たい水には棲まない。ティラピアという名称は、日本に導入された3種がいずれも当時
Tilapia属に分類されていたことに由来するが、現在ではそのうちの2種は
Oreochromis属に分類が変更されている。
日本に導入されたティラピアと呼称される魚は
ナイルティラピア(
Oreochromis niloticus)、
カワスズメ(モザンビークティラピア)(
Oreochromis mossambicus)、
ジルティラピア(
Tilapia zillii )で、
第二次世界大戦後の食糧危機において
タンパク源として注目された。このうち食用として普及したのはナイルティラピアで、流通名は「イズミダイ」又は「チカダイ」と呼ばれ養殖されている。
鯛に味や食感が似ている、または外観が
クロダイに似ている、流通名として高級感がある、などといった理由で付けられた名前で、鯛類とは全くの別種で、生息環境も異なる。近年、日本ではあまり見かけなくなったが、
スーパーマーケットなどで販売していたり、また
回転寿司や定食の食材として「鯛」と称して使用されていたこともあった。近似種の
シクリッドは観賞用として輸入されている。