今日ではゲテモノの扱いをされるが、適切に調理されたものを実際に食してみると美味である。昔から内陸部の稲作民族に不足がちになる
タンパク質・
カルシウム補給源として普通に利用され、串刺しにして炭火で焼く・鍋で炒る・
醤油や
砂糖を加えて甘辛く煮付ける等して調理され食用にされていた。
太平洋戦争中・終戦直後の食糧難の時代を生きた世代の中では、イナゴを食べて飢えを凌いだという体験を持つ者も多い。(
中沢啓治の漫画「
はだしのゲン」でもイナゴを串焼きにして食すシーンがある)現在でも一部の地方では
いなごの佃煮にして食用にすることが多く、その地区の珍味として商品化され販売されている事もある。食感と味が
エビに似ている事から
オカエビと呼ぶ地域もある。
旧約聖書でも、昆虫は食べてはいけないが、いなご類の4種類は食べて良い、としている(
レビ記 11:20?22)。4種類は「いなごの類、羽ながいなごの類、大いなごの類、小いなごの類」(
新共同訳)、「いなごの類、毛のないいなごの類、こおろぎの類、ばったの類」(
新改訳)などと日本語訳されており、イナゴ科を含む
バッタ目全体を指すと考えられる
(
レビ記の4種類の昆虫参照)。新改訳は一般的な英語訳と同等である。日本語の「いなご」は意味が広いので
[バッタ科でもナキイナゴ、アメリカイナゴのように「いなご」と呼ばれるものがある。]、新共同訳も不適切であるとは言えない。